東京都立川市富士見町の内科 奥平クリニック 西立川駅前内視鏡スクエア 【内科・消化器内科・内視鏡内科・アレルギー科】


腹部の痛みや膨満感がおきやすい病気

〇 過敏性腸症候群
 機能性ディスペプシア同様に、検査では腸管に異常を認めないにもかかわらず、下痢や便秘、腹痛、膨満感などを呈する機能性疾患です。精神的ストレスや生活習慣の乱れが引き金となり腸蠕動不調がおきるためといわれています。便のことが気になり朝の通勤電車に乗るのが怖いとおっしゃられる方もおられます。患者さんによって原因や効く薬はまちまちです。ストレスの軽減に努めていただくほか、患者さん一人一人にあった処方薬を探ってまいります。

〇 潰瘍性大腸炎、クローン病
 腸管粘膜の炎症により発熱、腹痛、血便、下痢を生じる原因不明の病気です。治療がむつかしく、ともに厚生労働省の特定難治性疾患に指定されております。食の欧米化との関連性が指摘されており、実際、私が学生の頃とは違って患者さんは増加の一途を辿っております。治療も進歩しておりますが、治療を中断されると高率に再燃する疾患です。
 潰瘍性大腸炎については大腸がんのリスクが高くなることから大腸カメラによる定期チェックをお勧めいたします。

〇 虚血性腸炎
 一般的には聞きなれない名前ですが、高齢女性を中心にみられる疾患です。S状結腸あたりに起きやすいのですが、慢性的に腸管の血流が悪くなることで大腸粘膜が栄養不足に陥り弱ってしまいます。そこで排便をしますと便に接する弱った腸粘膜が傷ついてしまうことから起きる腸炎で、便秘症の方に多くみられます。排便時の左下腹部痛、下痢、排便終盤に血便が認められます。

〇 大腸憩室炎
 大腸内には便塊、ガス、水分があるために内圧が高く、そのために壁が外に飛び出る憩室とよばれる小さな凹みが出来ます。憩室は行き止まりのため細菌感染を来すことがあります。症状は発熱と腹痛ですが、虫垂と違い壁が薄く穴が開きやすいので注意が必要です。

〇 便秘、下痢
 男性の約33.1%、女性の約67%が便秘症との報告もあり、60歳を超えると急激に増えてまいります。下剤の中には依存性を有するものも多く、使用に当たっては注意が必要です。
☆便秘の原因
 食物繊維や水分摂取量、腸蠕動低下、運動不足、便意の我慢、女性ホルモン、ストレス、無理なダイエット、大腸がん など

 下痢の原因はウイルスが多く、安静、水分補給などで改善するものが多いですが、ノロウイルスやロタウイルスなどの一部のウイルス、病原性大腸菌やサルモネラ、キャンピロバクターなどの細菌感染では、高齢者や乳幼児を中心に重症化することもあります。
 ストレスや炎症性腸疾患などの慢性疾患のほか、がんが隠れていることがあります。
☆下痢の原因
 感染症、ストレス(過敏性腸症候群)、生活習慣(飲酒、過食、脂っこい食事)、下剤の乱用、炎症 性腸疾患、薬剤性、腸管切除後、大腸がん など

 便通異常は大腸からの「声なき訴え」である可能性がありますので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。



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